静座(笑みをうかべながら、決して力んではいけません)が楽しくなってくると、自然と10分が15分、15分が20分と座る時間も増えてゆきます。
楽しくて爽快で幸福感で包まれあっという間に時間が過ぎてゆきます。
そうした静座のあとに是非してもらいたい事があります。
前回ものべましたが丹田は“気の発電所”です。静座中はそこから手は直接気をもらうのですから、手の平は気で充実しているのです。(手は温かくなり、赤味をおびる)
特に手の平中央と、手の指全部の先端から気は放出されるので、それらの両手全部を使って、腹全体、胸全体、のど、顔、頭に30分程かけて満遍なく気を送るのです。
腹全体というのは、おへその上下左右、胸は左右と中央です。
細かく言えば、胃はみぞおちとへその間、心臓は左の鎖骨の下の大胸筋の所、肺も両鎖骨下の大胸筋の部分、食道は両鎖骨の下で胸の中央(肝臓はへそとみぞおちの中央の高さで右側の肋骨の部分)、気管支はのど仏の下のくぼみを指先2、3本で軽くおさえます。
顔も頭もとても大切な所です。特に顔、頭はストレス解消になり、爽快感でみたされます。
持病や悪いと思われるところ、弱いところは多めに時間をさいて、手を置きます。
これらを軽く手の平全体で皮膚をつまむように、マッサージすると尚効果的です。
体内に充分に気が入ってゆくと皮膚や皮下組織が温かくなり、柔らかくなって「気が入っていったんだな」ということが実感出来るのです。
皮膚や皮下組織が変わってくれば、その下の内臓にも気が送られているはずです。
この時も丹田呼吸を続けた法が良いのは言うまでもありません。
皮膚や皮下組織が変わってくれば、その下の内臓にも気が送られているはずです。
この時も丹田呼吸を続けた法が良いのは言うまでもありません。
静座の時よりも一層の感覚(爽快感、幸福感)があり、心身ともにこの上なく癒されるのです。
是非、自分自身日頃のご褒美としてありがたく癒しの気を頂いてください。
精神、肉体が健康に変わってくれば人生観も変わってくるのが必然です。
明るく、前向きになって、楽しい人生を送り、決して悔いのない人生を送らなければなりません。
このすばらしい静座を本当に1人でも多くの人に知っていただき、人助けが出来ればと思っています。
肝腎な事はこの静座は細くても良いので長く続けることです。
「ローマは一日にしてならず」です。
当時(35年程前の私の学生時代)、今は亡き私の心の恩師でもある深田先生のお宅に毎週のようにお邪魔させていただいて「静座の心」や「呼吸法」を親切ていねいに御教授して頂きました。
今の私があるのは、深田先生や静座との出会いがあったからこそです。
言葉では言い表せない程、先生には本当に感謝しています。